とうとう聞きたくないニュースが飛び込んできましたね。
ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」の規約変更です。
ANA修行始める前はユナイテッド航空のマイレージプラス一本だったので、今も20万マイル以上も貯め込んだのが残ってます。
結局、こういうのを早く精算させたいんでしょうね。
ユナイテッド航空マイレージプラス
日系の航空会社のマイレージプログラムとの違いは、
改善点
- 有効期限の撤廃
- 直前発券手数料の廃止
昨今ではむしろ有効期限を定めるようになった航空会社も見られるため、時代に逆行しているようにも感じますが。
改悪?点
- 特典旅行アワードチャートの廃止
今後アワードチャートは公示されなくなり、その時の空き具合などによって特典旅行に必要なマイル数が変動するということです。
このニュースリリースには、一部は現在よりも安くなるとは書いてありますが、まぁ、どうでしょう。
結局デルタのように、今後はこっそりとマイル値上げをしていくんでしょうね。
この時にデルタマイルを全放出したように、そろそろユナイテッドマイルも放出時期なのかもしれません。
なお、提携航空会社への特典旅行に関しても、その都度必要マイル数が変動しそうな書き方です。
ただデルタのように、やたらどの便でも取れるようになるのかは、わからないですね。
これまでユナイテッドマイルは、アジアの他社便にのみ使って、ユナイテッド便が取れた試しがないので。
日本でのマイル会計処理の変更
専門外なのでちょっと勉強しただけなので間違ってるかもしれませんが。
2021年から日本の全企業に対し国際財務報告基準(IFRS)の適用が開始されます。されるそうです。
これまではマイル付与というのは特に会計処理する必要がなく、さらにマイル使用時にも売り上げではないので多少コストはかかるものの特に大きな会計処理は必要ないとされていました。
(ポイント付与は将来的にポイントでなにかを購入するということで、負債という形式だそうです。)
これが、IFRSが適用されると解釈が異なり、マイル付与分が売り上げに計上されなくなります。
つまり、10万円の航空券を売っても、マイルを1万円分付与したとすると、その差額の9万円しか売り上げとして計上されなくなります。
(どのくらいマイル円換算するんでしょうね。)
そして、1万円分のマイルが使用されて始めて、1万円の売り上げが計上されるということです。
これは実際僕たちが頭の中でやってる計算に近いですね。
二つの航空会社のどちらも10万円の航空料金だけど、A社は1000マイルしかつかないから5000円相当の値引き、B社は2000マイル付くから1万円相当の値引きと実質一緒だな。
ということです。
マイルを付与すればするほど、(会計上の)売り上げが減少するため、各航空会社は今後、マイル付与を減らすか、とっとと使わせないといけない事態となるのです。
アシアナ航空が身売りするきっかけになった不正会計事件は、この付与した負債マイルの計上や航空機リースの不適切会計のことなのです。
日系の各航空会社は、沖縄線などの人気路線でもあっても、オフシーズンは座席数を減らした小さい機材を飛ばして、とにかく搭乗率を上げています。
なぜか。
オフシーズンなど空いている期間にはむしろ、マイル用に席をたくさん開放してマイルを消費させた方がよくないですか?
でも、それよりも、搭乗率を上げて(供給を下げて)顧客単価を上げる方が収益が高くなるからです。
ただ、少し変化の兆しが見えるのが、ANAのA380の大量ハワイ輸送計画です。
特典航空券枠を拡大しました。
当初は、残席があれば枠さえも撤廃するキャンペーンもしていました。
これがIFRSへの対応の一環とも考えられています。
2021年以降、各航空会社はマイルの考え方を改める必要性が出てきました。
JALはすでに必要マイルの追加で枠を増やすことも始めていますが、ますますマイルを使わせる方向、さらには必要マイルの増額が加速していくのではないでしょうか。
最後に
ユナイテッド航空の機体デザイン。なつかし〜。
▲僕が一番思い入れ強いやつ。何度もお世話になりました。
サービスが世界最悪と言われていたため、ほかのどんな航空会社も良く見えてました。
でも、世界最悪と言われつつ、あっさりしたアメリカらしい合理的なサービスは、僕は好きでしたけどね。
▲ちょっとだけ垢抜けて、
▲コンチネンタル航空と合併してこれになって。このデザインは好きです。てかコンチネンタル航空が好きでした。
▲次がこれですって。悪夢のようです。どこのLCCだよ。