以遠権。
かつて多くのアメリカの航空会社が成田空港をハブにしてアジア各国へフライトを飛ばしていました。
ロイヤルヨルダン航空もバンコクを基点に、香港とクアラルンプールにもフライトを持っています。
たまたまこのことを知って、大興奮してすぐに予約を入れました。
いやぁ、いいフライトでした。
▲グレー地に赤とゴールドのラインがかっちょいい。
春のクアラルンプール祭り
前回からの続きです。
2回ともクアラルンプールに滞在するのも芸が無いので、どっか行こうといろいろと探していたんです。
そうしたところ、このロイヤルヨルダン航空(RJ)のフライトの接続がぴったりやったんです。
行き:
JL723 NRT-KUL 11:20-17:45
RJ181 KUL-BKK 22:10-23:20
帰り:
RJ180 BKK-KUL 16:35-19:45
JL724 KUL-NRT 22:50-07:05 (+1)
バゲージスルーはできないので、乗換えの時間を加味するとこれくらいが安全でベストなんでしょうね。
しかもビジネスクラスで、MYR1739≒45,000円。
2時間半のフライトで安いか高いかと言われたら、マレーシア価格では高く、日本価格では安い、といったところでしょうか(台湾行きとして考えるとって感じです)。
運賃はCクラスなので、JALマイレージバンクに125%で付けられます。
往復で1886マイルでした。
24円/FOPなので、それほどいい条件ではないですが。
ロイヤルヨルダン航空(RJ)について
ヨルダン王国のナショナルフラッグキャリアです。
ヨルダンの首都アンマンをハブにしています。
2007年からはワンワールドに加盟しているため、JALとの連携が効きます。
2年前にヨルダンを訪れた時は、いまひとつスケジュールと価格が良くなくて、泣く泣くRJを諦めた経緯があったのです。
ヨルダンという国は、北はシリア、西はイスラエル、東はイラク、南はサウジアラビアに囲まれたなかなかロックな土地柄ですが、見事な綱渡り外交を行って安定を保てている王国です。
日本の皇族とも関係が深く、親日国な観光立国です。
ほんとにいい国でした。
RJの本拠地、アンマンのクイーンアリア国際空港も、すごくキレイなんです。
あの時に諦めたRJに乗れるなんて、飛行機ヲタとしては夢のようでした。
しかもRJの最新鋭機のB787-8です。
往路にて
クアラルンプールはちょうど夕暮れ時。
ちょっと街に遊びに出た欲求を抑えて、チェックインします。
▲この日はお客さん少なかったです。指定ラウンジはMHのゴールデンラウンジだったので、割愛します。
ちなみにこの日、バンコクが嵐だったらしく、バンコク出発が2時間半遅れたようでした。
なので、煽りを食って、僕たちの便も1時間半の遅れで出発することになりました。
いつも通り、iPhoneで動画撮りながら搭乗したんですが、CAさんに怒られ、その場で削除するように言われました。
後でほかの人のブログ見てみたら、写してはダメなスタッフがいるんだとか?
怒られてショボンとしてたんで、確認しませんでした。
▲ビジネスクラスは2-2-2配列の24席ありますが、この日は自分を入れて3人だけでした。怒られた後で、写真もダメかと思い、こっそりコソコソ撮ってます。
このシートが素晴らしい!
フカフカで、すっぽり身体がボスッと沈むような、高級外車の高級シートのような最高の座り心地でした。
これは今まで体験した中で最高のビジネスクラスのシートですよ!
もちろん、フルフラットになります。
▲足下も広々です。モニターも大きいですね。お隣さんのが近すぎるけど。
▲ヨルダンはイスラム圏ですが割と寛容で、ちゃんとシャンパンも出ます。テタンジェです。
▲2時間半のフライトですが、ご飯が出ます。この便は深夜便なので軽食という形で、サーモンとローストビーフのオープンサンドです。野菜たっぷり。
▲隣同士は少し前後斜めにずれて配置されています。なので、モニターが微妙に真正面ではないんです。ちなみに、もちろん、映画で日本語吹き替えも字幕もありませんでした。
BKK到着時にはすでに午前1時近く(日本時間3時)を廻っており、クタクタでした。
KIXからBKKまでは直行便で6時間弱です。
今回は、およそ20時間という超長旅でした。笑かすわ。
バンコクスワンナプーム空港ミラクルラウンジ
復路です。
RJ指定のラウンジは、Gコンコースにある元々ルイスタバーンCIPラウンジだった、ミラクルラウンジでした。
プライオリティパスも使用できますが、こちらは初めてでした。
入り口では、ホテルとラウンジに分かれますが、ゲート前にホテルがあるってのは、なんかスゴいです。
▲上階のファーストクラスラウンジは閉まってました。ご飯もわりかししっかりあって快適でした。
▲飛行機は見えないまでも、開放的で明るいラウンジですね。すいてたし。
▲シャワーブースは2つありました。ブースっていうより、リッパなバスルームです。広いです。スーツケースも広げられそう。
▲広いです。水圧は弱めですが、ゆっくりと気楽に入ることができました。特に登録とかもいらずに空いてたら使えるみたいです。使い終わったらその辺にいるお掃除の方が勝手にしてくれるみたい。
復路にて
▲あーかっこいい。天気も上々で、遅延もなさそうです。
ちなみに、アンマンから飛んできたこちらの機体、僕の指定した1Kの席にはすでに先客が鎮座されてました。
あんただれやねん?!
ヨルダン人らしき夫婦みたい。奥さんの席が離れてるからと勝手に座って飛んできたみたいですが、CAさんも固まってました。
ご主人が、ヘラヘラしながらごめんねごめんねと肩をポンポンとしてくる。移動する気は皆無のようです。
CAさんも、全員搭乗してもし窓際空いてたらそっちに移っていいからってことになったけど、結局そんなことにはならず。
ムッとしてたんですが、担当になったCAさんが、実は往路も対応してくれたにこやかな方で、二人(と周りの乗客)でやんややんや言うて、楽しく戻ってきました。
▲夕方便なので、メニューがありました。ワインもしっかり積んであります。メインコースも4種類から選択式。でもいかにもアラビアン風のお料理はなくて残念。
▲夕暮れ前のシャンパンはキラキラしてます。ロゴがかわいい。
▲タイらしくチキンのレッドカレーにしてみました。まぁまぁな同じです。野菜たっぷり。
総括
憧れのRJのビジネスクラスは予想を裏切る快適さでした。
イスラム圏であってもお酒も飲めるし、CAさんの人柄もとてもよろしい。
日本にも就航しないかなぁ。
たった2時間半のフライトでしたが、なんか、またヨルダンに行きたくなりました。
ほんとにいい国なんですよ。