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飛行機と食を愛するゆる〜い旅ブログ

+IHG:インターコンチネンタルカイロセミラミス宿泊記+史上最大のアップグレード作戦

カイロに到着しまして、エジプト観光が始まりました。
カイロでは、最初と最後の1泊ずつ、結局2泊しかしてないのですが、スーツケースを預けてツアーに出たかったので、同じホテルに宿泊することにしました。
しかもどちらも早朝発、深夜着だったので、マリオットグループでかつピラミッドビューの由緒正しいメナハウスに泊まりたかったのですが、空港から遠いために断念しました。
これが今回の一番残念ポイントです。あのカイロ会談が行われたホテルなのに。

カイロのホテルは現状は非常にリーズナブルで(観光客激減の余波なのでしょうか)、思い切ってこちらも老舗の旧セミラミスホテルに決めました。
インターコンチネンタル巡りも兼ねてですが。プラチナアンバサダー特権を使わないとね。
結果として過去・現在・未来を含めても最大のアップグレードを経験しました。
(別になんの作戦でもなく、単なる棚ぼたですが。)

2018年11月のお話です。

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▲ホテルのテラスから。夕陽に浮かび上がるギザの三大ピラミッド

 

セミラミスホテル

また外観撮るの忘れたので、Wikipediaから拝借。

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▲1988年に建てられたカイロ市内でも高層のホテルです。

セミラミスとは、エジプトを含むペルシャギリシャにまたがる大帝国アッシリアの女王の名前だそうです。

最初のセミラミスホテルは1907年にオープンし、その豪華絢爛さからその名の通り「ナイルの女王」と呼ばれていたそうです。

後で述べるお部屋の中に、興味深い写真が飾られていました。

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1920年台のセミラミスホテルの写真の下、「Japan Airlines Hostesses」の文字が見えますね。日本航空のスチュワーデスさんたちですね。
カイロへの初飛行の記念に、と書かれています。Wikipediaによれば、1967年に世界一周路線を開設し、カイロにも寄港しています。
歴史の重みに感動を覚えました。

現在のホテルは、セミラミスホテルの跡地に建てられ、外観はなんてことはないモルタルの安っぽいビルになりました。
ただくすんだピンク色のこのビルは、夕焼けに映え、遠くからでも視認できる、カイロの重要なランドマークになっています。

ロケーションは、ナイル川沿いで地下鉄のターミナルもすぐ近くで便利。
エジプト考古学博物館はほぼ隣りに位置し、正面にはオペラハウス。
カイロの拠点にするには申し分ない位置ではないでしょうか。
(新エジプト博物館はギザに建設中です。)

なお、カイロ市内にはインターコンチネンタルホテルは2つありますが、もう一つはより空港に近く、オフィスやショッピングモールなどの複合施設内にあります。
でもビジネス客用かなという印象ですね。

 

InterContinental Cairo Semiramis

ロビーにて

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▲入り口はセキュリティチェックが厳しくめんどいですが、仕方ないです。安心と言うことで。

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▲朝食会場。

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▲吹き抜けが気持ちいいですね。11月と言え、外は暑い。

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▲色味なのか幾何学模様なのか、どことなくアラビアン。

ちなみにこの奥に寿司バーもあって、名前は「SUSHIRAMIS」だって。ウケる。

 

到着日のお部屋

lanikaisky.hatenablog.com

なんちゃってスイートルームにアップグレードしてもらいました。

というか、カイロ空港に降り立ったのが朝5:50で、そのままUberでホテルに到着。
なのに、部屋を無料で用意してもらえました。
やたーっ!プラチナアンバサダー!(の特権かどうかは定かではないけど)

ただ最初の部屋は喫煙部屋やったので、シャワーだけお借りして、午後に違うお部屋を割り当てていただきました。
ごめんなさい。でも素晴らしい対応です。

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▲玄関より。

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▲なかなかよい造りです。

ん?どこがスイートだ?

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▲コネクティングドアの先がリビングでした。いらねぇ〜。

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▲洗面所。トイレは別じゃないやつ。

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▲でもバスタブ付き。

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▲お茶やコーヒーは一通り。

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▲お部屋のベランダから。ナイルの向こう側はギザ方面です。

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▲下はプールとバー。良さげでした。

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▲黄昏時のナイル川

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▲真っ赤に燃える夕陽。

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▲夜というより、確か早朝の光景。観光スポットなので深夜まで煌びやか。

朝3時頃にチェックアウトしました(泣)。

 

中略

カイロやギザはもとより、アスワンやらルクソールを弾丸ツアーで巡ってきました。

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▲もちろんチューもしましたよ。

 

最終日のお部屋

ルクソールからカイロ空港に着いたのが、23:35。いや確か遅延してもう日が変わってたと思います。
それからホテルに到着したので、もうクタクタです。

改めてチェックインすると、なんとその日はエジプトの映画祭とかで、エジプト中からセレブたちがこのホテルに集っているとのこと。
「ということで部屋がないのよ、ごめんね」
と言われました。

「ごめんね、というか、この部屋で我慢してね」
とのことで、もうクタクタでなにも言い返さず素直にキーを受け取って指定された部屋に向かいました。
預けてたスーツケースもすでに部屋に入れてあるとのことなので。それはいいサービスですよね。

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▲あれ?長い廊下を進んでもなかなか部屋に到達できない。最深部?

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▲なんか、扉でかくない?

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▲え?玄関入って、なにか様子がおかしいよ。

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▲玄関スペースの壁にも年代物の写真がたくさん。

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▲まず一部屋目。と思ったら、トイレやん。

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▲トイレの反対側にはお茶セット。

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▲さらに奥へ。なんか広大なスペースが出現。

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▲マライヤねーさんが寝そべってそうなリビングでした。

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▲さらに奥のスペースは、書斎ですか?

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▲反対側は、どうもダイニングのようです。
先に出した日航の写真はこの壁にありました。
翌日の清掃後に、巨大なフルーツ盛りがおかれてました。一人なのに..。

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▲その奥にはキッチンです。勝手口もあります。

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▲ベッドはどこやー!って泣きそうになってたら、玄関から一番近くの部屋でした。

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▲奥にお風呂がありました。ジャグジー付きです。

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▲ここのトイレはちゃんと個室でした。

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▲朝。部屋のベランダも異常に広い。怖くてほぼベッドルームから出られませんでした。

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▲後ろはカイロの旧市街方面です。

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▲そしてカイロの中心タハリール広場

 

朝食へ

帰国便は夜発なので、レイトチェックアウトをお願いしてゆっくり過ごしました。

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▲朝食会場です。わりと混んでました。映画関係者なんでしょうか。

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▲メッツェの数々。

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▲パンも豊富。さすがナイルの賜物。

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▲エジプト風のパン。名前忘れた。

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▲甘〜いシロップに浸されたスイーツの一種。

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▲洋食も盛りだくさん。

 

ハンハリーリ市場を散策

lanikaisky.hatenablog.com

チェックアウト後の数時間は、カイロの台所(?)ハンハリーリ市場をウロウロしてみました。
本当に迷路みたいで、路地に入ればなにかしら面白そうなものがあって、一日費やしてみたかったです。

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▲地元の人と観光客でごった返し。

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▲ランプかわいいですよね。持って帰れないけど。

 

まとめ

すぐ隣りにリッツカールトンはあるし、ちょっと行けばコンラッドやフォーシーズンズもあるナイル川沿い。
でもこれほどまでに歴史に彩られたホテルはそうはないでしょう。
偶然にも棚からぼた餅で与えてもらった特別なスイートルームは、エジプト旅行の最後を彩るには良すぎるほどのお部屋でした。
その広さとか調度品というよりも、博物館かと思わせる歴史ある写真などを見て、過去に思いを馳せることができたのが最高の想い出でした。

ま、貧乏性の僕には、かなり勿体ないお部屋でしたけどね(汗)。